@ まず、いちばん楽な姿勢で安静に!
横になれる場所が近くにあれば、横になりましょう。エビのように丸くなって寝ると痛みがやわらぎます。
A 痛みが治るまでは家で安静に(急性期)
ぎっくり腰の原因で一番多いものが腰の捻挫です。腰を冷やすことで、炎症などを抑え腰痛を鎮めます。入浴やマッサージは逆効果になるので避けましょう。
B 痛みが治まってきたら
4〜5日たつと痛みが治まってきますが、念のため病院で診察を受けましょう。徐々にからだを動かし、硬くなった筋肉をほぐしましょう。急性期とは逆に、入浴も回復には効果があります。
人類は2足歩行をするので、腰に大きな負担がかかります。このため腰痛は誰でもが経験する普通の障害です。腰痛体操は体の柔軟性を増し、腰の周りの筋肉を鍛えることで、いわば自前のコルセットを作り、腰痛の予防を行なうものです。
● 心身ともにリラックスし、体が温かい状態で行なう。
● 急性の腰痛があるときには行なわない。
● 年齢や体の状態にあわせて無理をしない。
● 根気よく長く続ける
無理をして腰痛になっては、まったく意味がありません。
@全身のストレッチング
手足を伸ばし、心身ともリラックスしましょう。
A腰・背中の筋肉のストレッチング
膝をゆっくり抱えて、20数えましょう。
Bお尻の筋肉のストレッチング
片膝をゆっくり抱えて、20数えましょう。これを交互に行ないます。
C腰・背中の筋肉を鍛える
お腹に座布団などのクッションを入れ上半身をそらせ10数えましょう。
Dお尻の筋肉を鍛える
下腹部に座布団などを入れ、下肢を上げて10数えましょう。
E腹筋を鍛える
膝を立てた位置から、徐々に足をしっかり伸ばし、持ち上げた状態で10数えましょう。
◆ @、A、Bのストレッチ体操は@→A→@→B→@の順序で3回繰り返します。
◆ C、D、Eの筋肉を鍛える運動は、最初はそれぞれ5回ずつ1セット行ない、朝、夕行ないます。
◆ 慣れてきたら10回ずつ、3セットぐらいまで少しずつ増やしていきます。
◆ 痛くなるようではやり過ぎです。
提供:「きょうの健康」