■ 食中毒とは・・・ ■

「食中毒」は、主に細菌(食中毒菌)に汚染された食品を食べることによって起こります。症状は「腹痛、下痢、嘔吐」などが中心ですが、特に「高熱」や「血便」を伴うこともあります。また、子どもやお年寄り、体力が弱っている人などでは、重症化して、生命にかかることもあります。食中毒を軽く考えないことが大切です。


◆ 食中毒の発生件数 

食中毒は例年、6月頃から増え始め、7、8月がピークになる。これは食中毒の原因菌が25℃以上、湿度70%以上という環境下で増殖しやすいためである。 


■ 食中毒の原因施設

食中毒は集団発生することが多く、家庭では少ないと思いがちだが、意外に家庭での発生も多い。


■ 食中毒の原因菌

例年、サルモネラ菌かカンピロバクターが原因で食中毒が発生する例が多い。腸炎ビブリオ、病原大腸菌、黄色ブドウ球菌も常に続いている。


■ 食中毒菌のついている食品

 細菌名 主に付着している食品
サルモネラ   ・・  鶏卵・肉類
カンピロバクター・・ 鶏肉
腸炎ビブリオ  ・・  魚介類
病原大腸菌   ・・  野菜・肉
黄色ブドウ球菌 ・・  細菌のついた手で触れた食品。
            例えばおにぎりなど・・・。


◇ 食中毒の予防 ◇ 


生卵
  ・低温管理(10℃以下で保存)
        冷蔵庫に入れる
・賞味期限内に消費
        表示の日付を確認しておく
・ひび割れた卵は食べない
      食中毒を予防するには処分すること
 少しでも賞味期限を過ぎたら⇒
75℃くらいで約10分くらい加熱


 鶏肉  ・十分な加熱
        中まで日を通す。くしを刺して、透明の
肉汁が出てくれば、火は通っていると
判断できる。
・調理器具の熱湯消毒  
        洗剤で洗い、水洗いしたのち熱湯をかける。


魚介類  ・低温管理(10℃以下で保存)
        購入したら、できるだけ早く冷蔵庫にいれる。
・水道水で洗う
      内臓を取り除いたら、しっかりと洗う。
   切り身魚もさっと水をかける。
・解答は冷蔵庫や電子レンジで
      室温での解答はしない


おにぎり・弁当
・手をよく洗う
      おにぎり、弁当に限らず、調理の際には
ていねいな手洗いを忘れずに
・傷があるときは、調理用手袋
        傷には、黄色ブドウ球菌がついていることがある
・水気の少ないおかず
      水気が多いと細菌が繁殖しやすい。おかずは水気をとばすように調理する。
・仕切りをつけておかずを詰める
      仕切りがあれば、弁当箱全体に細菌が繁殖するのをある程度防げる
・冷めてからふたをする
        中身が熱いうちにふたをすると、ふたについた水滴が食品に落ちて、細菌が繁殖しやすくなる


食中毒を               つけない
           増やさない
           殺菌する





       提供:「きょうの健康」