日本では15人に1人が、これまでに1回は経験している。
5年連続で年間自殺者数は3万人を超え、うつ病で医療機関を受診する人は、年々増えています。その理由としてまず、さまざまなストレスを抱えて生活する人の増加が考えられます。
うつ病は本来の精神症状のほかに「眠れない」「疲れやすい」「食欲がない」などの身体的症状が現れる場合が多くあります。軽症の場合、身体症状で受診することが多いため、患者さんは精神科ではなく、内科などのかかりつけ医を受診することが多いようです。
もし、憂うつな気分からなかなか抜け出せないでいる場合は、自分ひとりでつらい思いを抱え込むのはやめましょう。まずは、家族や友人、同僚などに相談して、解決策を考えてみましょう。そして、うつ病が疑われるときは、ほうっておかずに早めに精神科や心療内科を受診する必要があります。現在、うつ病は、基本的によくなることが多い病気と考えられています。そのため、うつ病を早期に発見し、抗うつ薬などを用いた適切な治療を早い段階で受けることがとても大切です。